9月9日は重陽の節句、菊の節句。
長寿のお祝いの意味合いもあり、3月の桃の節句、ひなまつりが女の子のお節句であるのに対して、「大人のひなまつり」とも言われると聞いたことがあります。
9月は敬老の日もあり、高齢者施設では何かと忙しい季節でもあります。
菊の花は種類も豊富で、品評会や『菊人形』など育て方、楽しみ方もいろいろで奥が深いもののひとつだと思います。これからの時期にあちこちで楽しめそうです。
個人的には同じキク科の植物の「コスモス」が大好きな花のひとつです(キク科ですが漢字だと「秋桜」ですが)。これから盛りを迎えるので、こちらも楽しみです。
コスモスは切り花だと感じませんが、植えられているものの根本は「土で汚れた靴」みたいに泥臭い感じがします。
風に揺れるピンクや白の花の可憐なイメージと、根本の力強い雰囲気のギャップが、「働く姿勢」を想起させるようで、そこが好きな理由でもあります。
強い風にもしなやかに耐え、でも花のキレイな姿を大切に、足元は汚れるくらいに踏ん張って、歩き回って頑張る!というイメージでしょうか。
福祉や医療のお仕事は、「人の役に立つ」「感謝される」を志望動機に挙げる方が多いイメージの職業です。確かにそうです。でもその足元は決して綺麗なだけでなく、苦労にもまみれながら、踏ん張って頑張っています。
私はこの季節、コスモスの花を見ると、自分に「仕事頑張ろう!」と声をかけるとともに、福祉や医療のお仕事の喜びや苦しみについても思い返します。
風に揺れるコスモスのように、笑顔は忘れず、足元はしっかり踏ん張ってる……。
そんなうちの職員さんが、私は大好きです。